近年、国内外の医科も含めた医療機関などから多くの歯周病関連のニュースが発表されております。これらをまとめると、健康的な生活を送るためにはお口のケアが重要であること、お口のケアを行うとそれだけ効果があることがわかります。日々の健康づくりは、まずお口からです。気になることがありましたら、ご気軽にいらしてください。

- ① 細菌性肺炎(誤嚥性肺炎)
- ② 心臓および循環器疾患
- ③ インフルエンザ
- ④ がん
- ⑤ 糖尿病
- ⑥ 早産・低出生体重児出産
- ⑦ 骨粗鬆症
① 細菌性肺炎(誤嚥性肺炎)【肺炎は、日本人の死亡原因第3位!】
誤嚥性肺炎の原因菌は口腔細菌であることが多いです。口腔内の細菌数を減らすことで肺炎の予防につながります。
② 心臓および循環器疾患(アテローム性動脈硬化症)
動脈から歯周病菌が検出されることがあり、歯肉からの炎症物質が動脈硬化症の1つの誘因になっています。
③ インフルエンザ
歯周病菌の一部が出す酵素が、ウィルスの細胞内への進入を許し、インフルエンザにかかりやすくなります。
④ がん
重等度以上の歯周病がある場合、軽度の歯周病の場合と比較してガン発症リスクが24%増えたと報告されました(国立がん研究所雑誌より)。
⑤ 糖尿病
歯肉からの炎症物質がインスリンの抵抗性に影響を与え、血糖値のコントロールを難しくします。

⑥ 早産・低出生体重児出産
歯周病の進行で子宮収縮をうながすホルモンが多くなります。
血管に細菌が入ると、70秒で全身に回り、血管を詰まらせることがあります。

⑦骨粗鬆症
女性が年齢を重ねていくと、エストロゲンという女性ホルモンが減少していき、このホルモンの減少に合わせて全身の骨がもろくなります。その際に、歯周病がある場合は、通常よりも歯を支える骨もどんどん溶けていきやすいという報告が多くあります。