当院の入れ歯治療

ご高齢の患者さまが大勢来院される土地柄、当院では数多くの入れ歯治療を行っています。1日あたりの入れ歯治療の症例件数は20件以上です。

そのため院長は歯科医師になって以来、10年以上（※）の入れ歯治療の経験を積み重ね、この分野における豊富な知識と技術を有しています。

数えきれないほどの症例に携わる中で、噛みやすく痛みが出にくい、そして外れない入れ歯を作るための技術を習得してきました。

※2022年現在

保険の入れ歯で噛めないというお悩みが多い理由は、患者さま本来の噛み合わせの位置と、入れ歯で作った噛み合わせの位置がずれていることが大きな原因のひとつです。

また、以下のポイントを基準にしたとき、お口の状況次第では噛みやすい入れ歯を作るのが難しいケースがございます。

入れ歯の使用の有無に限らず、実は、今実際に噛んでいる位置がご自身の噛みやすい位置とは限りません。歯がなくなったりグラグラして噛みにくくなったりしても、人間の体には適応力があり、体がその状態に適応しようと無理にでも噛める位置を探して噛むようになります。その結果、本来の適切な噛み合わせとはかけ離れた位置で、無理に噛む習慣ができてしまうのです。

そのように無理な噛み合わせで入れ歯を作っても、残念ながら噛みやすい入れ歯にはなりません。保険診療で、本来の噛み合わせの位置まで考慮した入れ歯を作れるかどうかは、歯科医師の力量に大きく左右されます。

当院の院長は日本顎咬合学会認定「咬み合わせ認定医」の資格を持つ、噛み合わせ治療のプロフェッショナルです。得意分野を活かし、患者さまの本来の噛み合わせの位置を探し出して、その位置に合わせた入れ歯を作ることが可能です。

よく「保険の入れ歯は噛めない」といわれますが、必ずしもそうではありません。私どもは患者さまにご満足いただけるよう、保険の入れ歯でも噛みやすい入れ歯を目指します。

患者さまのお口の状態によって、ふさわしい入れ歯の形は一人ひとり異なります。

例えば、残っている歯の本数や生えている場所によって、入れ歯の形は変化します。入れ歯を支える歯ぐきの厚みや弾力、あごの骨の量によっても入れ歯の適切な大きさや厚みに違いが出るため、一つとして同じ治療にはならないのです。

加えて、患者さまのお悩みやご希望も以下のようにさまざまです。

特に部分入れ歯の場合は「お口の中の一部分の治療だから」という理由で、似たような症例に見えてしまう方も少なくないでしょう。しかし実際は、患者さまにとって本当に使いやすい入れ歯は、それぞれに違いがあるのです。

私どもは、たとえ似た症例であっても画一的な治療は行いません。入れ歯が必要な場所によって使用する材料や治療法を工夫し、どんな方にも合う入れ歯の作製を目指すのが当院の治療の特徴です。

おすすめするのは、見た目がきれいでお口の中になじみやすく、痛みも少ない「ノンクラスプデンチャー」です。ただ、このノンクラスプデンチャーの材料はプラスチックのため、お口に入れた際に強い異物感を覚える方もおります。また、噛む力が強い方やお口へのフィット感を追求される方には、プラスチック製の入れ歯ではご満足いただけないケースもあります。

そのような場合には、金属を併用したノンクラスプデンチャーの作製も可能です。金属はプラスチックよりも強度に優れていますので、入れ歯の厚みをさらに薄くお作りできます。前歯などの見えやすい部分には、プラスチックを使用して審美性を確保。そして、奥歯のような見えにくい部分には金属を使用し、強度のアップと異物感の軽減を両立します。

患者さまのお口の悩みを解決し、ご満足いただける入れ歯治療を提供できるよう日々努めてまいります。入れ歯のお悩みがあれば、当院へお気軽にご相談ください。